【内容】
強迫症は一般になじみがない病名かもしれませんが、どの国にも2.5%程度は診断される人がおり、統合失調症の4~5倍の患者数と言われています。長時間の洗浄行為や繰り返す確認行為が症状の主なものです。一方で、「きれい好き-潔癖性-強迫症」や「慎重-完璧主義-強迫症」ラインは連続しており、どこからを病気として線引きするのか明確ではなく、診断されていない強迫症予備軍は相当存在します。うつ病との合併も3割程あると言われています。
好きな音楽のジャンルやいつも選ぶ食べ物の銘柄のようなこだわりは多かれ少なかれ誰にでもあるものです。誰かの「こだわり」という価値観を無視して意見をすると、そこでいさかいが起こってしまいます。趣味の違いで関係性が壊れてもいいけれど、患者さんや大切な家族を援助する立場にある人がその人のこだわりを論破しようとするのは支援にならず、認知行動療法でもありません。患者さんと争いにならないよう、こだわりという価値観を大事にしながらも、いつの間にか患者さんがそのこだわりを緩め生活がしやすくなるような援助の実際についてお伝えしたいと思います。
日時・2017年7月6日(木)18:00~20:00(開場17:30)
場所・精神医療センター講堂
演題・「強迫症の認知行動療法」
講師・岡嶋美代先生(千代田メンタルクリニック・なごやメンタルクリニック)
講演会FAX申込書(
http://seishin.kanagawa-pho.jp/about/files/h290706kouenkai_moushikomi.pdf )
地方独立行政法人 神奈川県立病院機構
神奈川県立精神医療センター
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